DIAMOND WATCHES
春先の手元に、あえて“ギランギラン”を。大人が選ぶダイヤモンドウォッチ特集【前編】
春先の装いは、どうしても軽くなる。
シャツ、カットソー、薄手のジャケット。冬のように重ね着で奥行きを出せない季節だからこそ、手元にひとつ“強い時計”があると、スタイル全体の印象がぐっと引き締まります。
なかでも今回注目したいのは、ダイヤモンドをまとったラグジュアリーウォッチ。
いわゆる控えめな時計ではありません。むしろ、しっかり光る。けれど、大人が身につけるなら、その輝きは派手さではなく、余裕として見せたいところです。
前編では、王道のスポーツラグジュアリーをベースにしながら、ジュエリーウォッチとしての存在感も備えた3本を紹介します。
春先の時計こそ、少し強いくらいがちょうどいい
春は、服の素材や色が軽くなる季節。
冬のようにコートやニットで重さを出しにくいぶん、時計やジュエリーといった小物の存在感が、着こなし全体の印象を大きく左右します。
そこで選びたいのが、ダイヤモンドをまとったラグジュアリーウォッチ。
もちろん、日常的にさらっと使うには少し勇気がいるかもしれません。けれど、会食やイベント、旅行先、少し気分を上げたい日には、これくらいの輝きがちょうどいい。
“ギラギラ”ではなく、“余裕のある華やかさ”として取り入れる。ここが、大人のダイヤモンドウォッチ選びの面白いところです。
Audemars Piguet|ロイヤル オーク クロノグラフ Ref. 26242OR.ZZ.1322OR.02





18Kピンクゴールドとダイヤモンドが、ロイヤル オークの構築的なフォルムをより華やかに見せる一本。
ロイヤル オーク クロノグラフ Ref. 26242OR.ZZ.1322OR.02
ロイヤル オークに、ここまでダイヤモンドをまとわせると、もはや“時計”というより建築的なジュエリーに近い。
18Kピンクゴールドケース、41mmの存在感、そしてケース、ベゼル、文字盤、ブレスレットにまでセッティングされたブリリアントカットダイヤモンド。ラグジュアリーウォッチの象徴ともいえるロイヤル オークの構築的なフォルムに、全面的な輝きが加わることで、手元の印象はかなり強いものになります。
ただし、面白いのは単なる派手さで終わらないところ。
ロイヤル オーク特有のシャープなケースラインや一体型ブレスレットのデザインがあるため、ダイヤモンドの輝きにもどこか硬質なムードがあります。ピンクゴールドの柔らかさと、ケースデザインの直線的な強さ。そのバランスが、この時計を“ギラギラ”ではなく“端正な華やかさ”に見せている印象です。
春先なら、白シャツやベージュのブルゾン、ネイビーの軽いジャケットに合わせたい一本。服は引き算、時計は足し算。そのくらいのバランスがちょうどいいでしょう。
商品情報
ブランド:Audemars Piguet
モデル:ロイヤル オーク クロノグラフ
リファレンス:26242OR.ZZ.1322OR.02
ケース:18Kピンクゴールド、ダイヤモンドセット
サイズ:41mm
防水:20m
価格:要問い合わせ
Patek Philippe|ノーチラス ハイジュエリー 5980/1400G-010




ホワイトゴールドのノーチラスに、バゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドを組み合わせたハイジュエリーモデル。
ノーチラス ハイジュエリー 5980/1400G-010
ノーチラスは、スポーツウォッチでありながら、どこかドレスウォッチのような品もある。
そのノーチラスを、ホワイトゴールドケースと大量のダイヤモンドでハイジュエリー化したのが5980/1400G-010。191個のバゲットカットダイヤモンドと893個のブリリアントカットダイヤモンドを備えた、圧倒的な一本です。
特に目を引くのは、外周に向かって濃くなるブラックグラデーションのアントラサイトグレー文字盤。ダイヤモンドを全面に押し出しながらも、文字盤に深いトーンを持たせることで、全体の印象がぐっと締まっています。
華やかな時計は、ともすると“見せたい感”が出すぎるもの。けれど、このノーチラスは違います。輝きは強いのに、どこか静か。そこがパテック フィリップらしい魅力です。
春先のブラックコーデや、グレーのセットアップに合わせるとかなり映えるはず。時計だけが浮くのではなく、装い全体に奥行きを出してくれる一本と言えます。
商品情報
ブランド:Patek Philippe
モデル:ノーチラス ハイジュエリー
リファレンス:5980/1400G-010
ケース:ホワイトゴールド
サイズ:40.5mm
ムーブメント:自動巻キャリバー CH 28-520 C
価格:¥124,750,000
Vacheron Constantin|オーヴァーシーズ オートマティック・ハイジュエリー 4617V/215R-H040





スノーセッティングによるダイヤモンドと、ストラップ交換による実用性を兼ね備えたオーヴァーシーズ。
オーヴァーシーズ オートマティック・ハイジュエリー 4617V/215R-H040
ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズは、旅をテーマにしたスポーツラグジュアリーウォッチとして知られる存在。
その中でも、オートマティック・ハイジュエリーはかなり特別です。18Kピンクゴールドのケースに、スノーセッティングによるダイヤモンドが敷き詰められた文字盤。ケース全体にもダイヤモンドが施され、ラグジュアリーウォッチというより、まさにハイジュエリーの領域にあります。
それでいて、厚さは9.83mm。見た目の華やかさに対して、着用感はかなりスマートに見えるのも魅力です。
さらに面白いのは、ストラップ交換が可能な点。18Kピンクゴールドブレスレットだけでなく、レザーやラバーも付属するため、合わせ方次第で印象を変えられます。ここが実にオーヴァーシーズらしいところ。
華やかだけど、旅にも日常にも寄せられる。春先なら、軽いニットやリネン混のジャケットに合わせると、ほどよく抜けたラグジュアリー感が出せそうです。
商品情報
ブランド:Vacheron Constantin
モデル:オーヴァーシーズ オートマティック・ハイジュエリー
リファレンス:4617V/215R-H040
ケース:18Kピンクゴールド
サイズ:35mm
厚さ:9.83mm
防水:50m
価格:要問い合わせ
まとめ:春先の手元には、少し強い輝きを
春先の時計選びは、意外と難しいもの。
服装が軽くなる分、時計の存在感がそのままスタイルの印象につながります。だからこそ、あえてダイヤモンドウォッチを選ぶという考え方は面白い。
もちろん、毎日つける時計ではないかもしれません。けれど、会食、イベント、旅行先、特別な日の装いに、こうした一本があると手元の説得力がまるで変わります。
前編で紹介した3本は、どれも“派手”でありながら、ブランドの美意識がしっかり残っている時計です。
ギラギラしているのに、品がある。
春先の手元には、それくらいの余裕があってもいい。
今回紹介したブランド
各ブランドの歴史や定番モデル、WARDROBE LAB内の関連記事はこちらから確認できます。
WARDROBE LAB編集部のひとこと
ダイヤモンドウォッチは、少し間違えると“やりすぎ”に見えます。だからこそ、選ぶなら時計そのものに品格があるブランドが安心です。
服はシンプルに、時計で一気に引き上げる。この振り幅を楽しめるようになると、大人の時計選びはかなり面白くなります。
春先の軽い服装に、あえて強い時計を合わせる。少し勇気は要りますが、決まったときの破壊力はなかなかです。