JOHN LOBB 2026 AW
ジョンロブ2026年秋冬。英国ムードをまとった新作革靴と、今のワードローブに馴染む足元
英国靴の品格を語るうえで、ジョンロブの存在はやはり外せません。
端正なフォルム。
上質なレザー。
無駄を削ぎ落とした佇まい。
クラシックな革靴の理想形を守りながらも、近年のジョンロブは決して“昔ながら”だけに留まらないブランドです。
2026年秋冬コレクションでは、英国的なムードを軸にしながら、ボリュームソール、異素材パッチワーク、センタージップ仕様のブーツなど、現代の装いに馴染む新しい表情が加えられています。
今回登場するのは、1枚革で仕立てたホールカットシューズ「アトリウム」、厚底ソールを合わせた「テンビー ニュー スタンダード」、異素材を組み合わせた「ウィリアム ニュースタンダード パッチワーク」、そして重厚感のあるブーツ「ウィリアム ニュースタンダード ジャンパー」など。
クラシックなスーツスタイルだけでなく、デニム、ワークパンツ、ミリタリー由来のアウターにも合わせたくなるラインナップです。
ジョンロブ2026年秋冬が映す、英国靴の新しい重心
今回のジョンロブで印象的なのは、いわゆるドレスシューズ然とした細身で繊細な方向だけではなく、足元にしっかりと重心を作るモデルが多いこと。
丸みのあるトゥ。
厚みのあるラバーソール。
異素材による切り替え。
白ステッチのアクセント。
いずれも、クラシックな革靴に少しだけワークやロックの空気を足しています。
これは、大人のメンズスタイルにとってかなり使いやすいポイント。きれいめなジャケットスタイルを引き締めるのはもちろん、ニットやデニム、ウールパンツと合わせても“足元だけ浮く”感じが出にくくなります。
革靴でありながら、日常の服に自然と馴染む余白がある。
ジョンロブらしい端正さを残しながら、今のワードローブに合わせやすく再構築されている点が、2026年秋冬コレクションの大きな見どころです。
アトリウム|1枚革の美しさが際立つホールカットシューズ
1枚革で仕立てた端正な表情が魅力の「アトリウム」。
アトリウム / 410,300円
まず注目したいのが、プレステージシリーズの新作「アトリウム」。
甲からつま先までを1枚革で仕立てたホールカットシューズで、余計な切り替えを持たないミニマルな表情が魅力です。
装飾を足すのではなく、革そのものの美しさとシルエットで見せる。こういう靴は、派手さこそないものの、良いスーツや上質なパンツと合わせた時に静かに差が出ます。
アッパーには伸縮性のあるエラスティック素材を採用し、その上からレザーパネルで覆うことで、シューレースのないすっきりとした見た目と快適な着脱性を両立しています。
フォーマルシーンにも使いやすく、イブニングシューズのような品の良さも感じられる一足。
ジョンロブの中でも特別感のあるモデルとして、長く付き合える革靴を探している人に向いています。
テンビー ニュー スタンダード|厚底ソールで日常に強いダービーシューズ
厚みのあるソールが、クラシックなダービーに現代的な力強さを加える。
テンビー ニュー スタンダード / 240,900円
「テンビー ニュー スタンダード」は、ジョンロブのクラシックなムードを残しながら、現代的なボリュームを加えたダービーシューズ。
丸みのあるフォルムに、厚みのある軽量ラバーソールを組み合わせることで、足元にしっかりとした存在感が生まれています。
外羽根仕様のため、甲部分のフィット感を調整しやすいのも魅力。長時間歩く日にも取り入れやすく、ドレスシューズでありながら実用面でも頼れる一足です。
このモデルは、スーツに合わせるというより、少しラフな大人の装いにこそ映えます。
例えば、濃紺のデニム。
ワイドめのウールパンツ。
ミリタリー由来のジャケット。
そういったアイテムと合わせると、革靴の上品さとラバーソールの実用性がちょうどよく噛み合います。
ジョンロブを“特別な日だけの靴”ではなく、普段のワードローブに取り入れたい人におすすめしたいモデルです。
ウィリアム ニュースタンダード パッチワーク|英国的な遊び心が光る一足
異なるレザーの表情が重なり、クラシックなウィリアムに奥行きを加える。
ウィリアム ニュースタンダード パッチワーク / 265,100円
ジョンロブの名作として知られる「ウィリアム」からは、パッチワーク仕様の「ウィリアム ニュースタンダード パッチワーク」が登場します。
艶のあるカーフレザー、凹凸感のあるシボ革、柔らかなスエードなど、異なる質感のレザーを組み合わせた一足。
単色の革靴とは違い、見る角度によって表情が変わる奥行きがあります。
着想源となっているのは、補修を重ねながら長く着込まれたワークジャケット。そこに白ステッチを効かせることで、ジョンロブらしい品格の中に、少しラフで人間味のある空気が加わっています。
革靴はきれいすぎると、日常の服に合わせづらいこともあります。
その点、このパッチワーク仕様のウィリアムは、端正さと抜け感のバランスがいい。ネイビージャケットに合わせてもいいし、古着のようなコートやデニムに合わせても面白い一足です。
クラシックなダブルモンクをすでに持っている人にも、次の一足として新鮮に映るはずです。
ウィリアム ニュースタンダード ジャンパー|センタージップとダブルモンクが生む重厚感
センタージップとダブルモンクストラップを組み合わせた、存在感のあるブーツ。
ウィリアム ニュースタンダード ジャンパー / 305,800円
もうひとつの注目作が、「ウィリアム ニュースタンダード ジャンパー」。
ブランドを代表する「ウィリアム」をベースにしながら、センタージップとダブルモンクストラップを組み合わせたブーツに仕上げています。
重厚感はありつつも、履き口にパッドを入れ、足首周りには柔らかなレザーを採用。見た目の迫力だけでなく、履き心地にも配慮されています。
デザインの背景には、パラシュート部隊の兵士が着用していたハイブーツの歴史があるという点も見逃せません。
ハイブーツの筒部分を切り落として機動性を高めた、というエピソードを現代的なブーツデザインへ落とし込んでいます。
ジッパーの金具には、ジョンロブを代表するコインローファー「ロペス」の切り込みから着想を得たオーバルモチーフを採用。細部にブランドの文脈を忍ばせるあたりも、ジョンロブらしいところです。
シンプルなコートやレザージャケットに合わせるだけで、足元からスタイル全体が引き締まる一足。
きれいめにも、少しロックな雰囲気にも振れる、大人のブーツとして注目したいモデルです。
タッセル 47|足元にロックなムードを足すレザーアクセサリー
レースアップシューズに取り付けることで、足元に存在感を加えるレザータッセル。
タッセル 47 / 25,300円
今回のコレクションでは、アクセサリーとしてレザータッセル「タッセル 47」も登場します。
大ぶりなサイズ感で、レースアップシューズに取り付けることで足元にアクセントを加えられるアイテムです。
職人が1点ずつ手作業で製作し、パーツにはオーバル型のカットと“JOHN LOBB”の刻印を配置。小さなアクセサリーでありながら、クラフトマンシップを感じさせる仕上がりです。
革靴そのものを買い足すのは簡単ではありませんが、こうしたアクセサリーで表情を変えるのも大人の楽しみ方。
手持ちのジョンロブに少し違う空気を加えたい人には、ちょうどいい選択肢になりそうです。
シンプルな靴に合わせるだけで、足元の印象が一段深くなる。いわば、革靴版の“効かせる小物”です。
大人のワードローブに取り入れるなら、少し重さのある革靴がちょうどいい
ジョンロブ2026年秋冬コレクションを見ていると、今の大人の足元に必要なのは、ただきれいな革靴だけではないと感じます。
もちろん、端正なドレスシューズは永遠の定番。ですが、普段の装いに合わせるなら、少しボリュームがあり、少し個性があり、それでいて上品に見える靴のほうが出番は増えます。
厚底のダービーなら、デニムやワイドパンツに合わせやすい。
パッチワークのダブルモンクなら、シンプルな着こなしに奥行きが出る。
センタージップのブーツなら、コートやレザージャケットの足元にしっかりとした重心を作れる。
どれもクラシックを土台にしながら、現代の服に自然と馴染むバランスを持っています。
革靴は、きれいすぎても日常に馴染みにくいもの。
少し重さがあり、少し個性があり、それでも上品に見える。そのバランスこそ、大人の足元にはちょうどいい選び方です。
まとめ:ジョンロブの新作は、クラシックを“今の服”に近づけている
ジョンロブ2026年秋冬コレクションは、ただ伝統を守るだけではなく、英国靴のクラシックな魅力を現代のワードローブへ近づけた内容になっています。
ホールカットの「アトリウム」は、フォーマルにも馴染む静かな美しさ。
「テンビー ニュー スタンダード」は、厚底ソールによって日常使いしやすい力強さ。
「ウィリアム ニュースタンダード パッチワーク」は、異素材の組み合わせで革靴に奥行きを与える一足。
「ウィリアム ニュースタンダード ジャンパー」は、ブーツらしい存在感とジョンロブらしい品格を兼ね備えています。
革靴は、ただ“きれい”なだけでは今の服に合わせにくいこともあります。
少し重さがあり、少し個性があり、それでも上品に見える。
ジョンロブの2026年秋冬は、まさにその答えを見せてくれるコレクションと言えるでしょう。
発売は2026年6月中旬より順次。取扱はジョンロブ直営店および公式オンラインストアです。
JOHN LOBB / ジョンロブ
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WARDROBE LAB編集部のひとこと
今回のジョンロブは、いわゆる“正統派の高級革靴”という印象だけで終わらないのが面白いところ。
厚底ソールやパッチワーク、センタージップのブーツなど、クラシックな品格の中に今の服へ合わせやすい余白があります。
個人的には、デニムやワイドパンツに合わせるなら「テンビー ニュー スタンダード」、少しクセのある革靴を探しているなら「ウィリアム ニュースタンダード パッチワーク」が気になります。革靴なのに、ちゃんと今っぽい。そこが今回の魅力です。