大人のシルバーブレスレット5選。重さと仕上げと、作り手で選ぶ

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大人のシルバーブレスレット5選。重さと仕上げと、作り手で選ぶ

秋になると、袖口が長くなります。そのぶん、手首に何かが見える瞬間は、夏より効くようになります。

シルバーのブレスレットは、同じ銀でも一本ごとにまったく違います。重さ、表面の仕上げ、そして誰がどこで作ったか。この3つで、手首の印象は別物になります。

ジュエリー連載の今回は、大人の手首に似合う5本を選びました。ミニマルなものから、手で彫ったものまで。選び方の基準から順に見ていきます。

選ぶ前に。見るのは重さ、仕上げ、形

シルバーのブレスレットで失敗するのは、たいてい「なんとなく格好いいから」で選んだときです。

手首は、腕時計と並ぶ場所です。時計と喧嘩するか、馴染むか。一本で主役にするか、重ねるか。そこから逆算すると、見るべき点は3つに絞れます。

シルバーブレスレットを選ぶときの3点

  • 重さと厚み 薄く軽いものは時計と重ねやすい。厚く重いものは一本で主役になる。まず、どちらの役割にするかを決める。
  • 仕上げ 鏡面は華やかで、傷が目立ちやすい。ブラッシュド(つや消し)は落ち着いて見え、傷が味に変わる。燻し(黒く色付けする加工)は彫りの陰影を強く見せる。
  • 形 一部が開いたカフ型は、手首に合わせて着け外しがしやすい。閉じたバングル型は、サイズ選びがそのまま見え方を決める。

1|LE GRAMME。重さで選ぶ、いちばん静かな一本

LE GRAMME パンチドブレスレット 19g(1/3)1 / 3
LE GRAMME パンチドブレスレット 19g(2/3)2 / 3
LE GRAMME パンチドブレスレット 19g(3/3)3 / 3

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最初の一本に迷うなら、ル・グラムから入るのがいちばん確実です。

フランス・パリのジュエリーブランドで、装飾を削ぎ落とした曲線と直線だけで形を作ります。特徴は、製品を重さで呼ぶこと。同じ素材、同じ考え方の形のまま、シルエットを変えて重さの違いを表現しています。

今回選んだのは、パンチドブレスレットの19g、ブラッシュド仕上げ。素材はシルバー925で、リサイクルシルバーを使っています。つや消しの表面は光りすぎず、スーツの袖口からのぞいても主張しすぎません。

ブランド自身が重ね着けを勧めている点も覚えておいてください。19gを一本持っておき、後から別の重さを足していく。時計と同じ手首に着けても、静かに収まります。

2|BUNNEY。英国のIDバングルを、大人の手首に

BUNNEY トルク アイデンティティ バングル

次は、少しだけ主張のある一本です。

バニーは英国のジュエリーブランド。トルク アイデンティティ バングルは、ねじったトルクの腕に、平らなIDプレートを組み合わせた形です。プレートの端にはブランドのロゴ、トルクの腕には大きめのホールマーク(英国の貴金属品位証明の刻印)が入ります。

素材はシルバー925、仕上げは鏡面のハイポリッシュ。英国製です。サイズはS・M・Lの3つがあります。

IDバングルというと若い印象を持つかもしれません。ただ、これは装飾がロゴと刻印だけに絞られていて、線が細い。無地のニットやシャツの袖口と合わせると、ほどよく品よく見えます。

3|CODY SANDERSON。星を刻む作家の、いちばん素直なカフ

CODY SANDERSON 1/2 inch Double Wire Plain Edge(1/2)1 / 2
CODY SANDERSON 1/2 inch Double Wire Plain Edge(2/2)2 / 2

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作り手の顔が見える一本なら、コディ・サンダーソンです。

ホピ・プエブロとナバホの血を引くシルバースミスで、1964年にニューメキシコ州ガラップに生まれ、ナバホ国の首都ウィンドウロックで育ちました。作品には、天や光、幸運の象徴として星のモチーフが多く使われます。

ただ、今回あえて選んだのは、星の入らないプレーンなカフです。1/2インチ ダブルワイヤー プレーンエッジ。幅1.3cm、厚み0.5cmのシルバー925の板の縁に、2本のワイヤーを沿わせた形です。

装飾が少ないぶん、手仕事の精度がそのまま見えます。ネイティブアメリカンジュエリーは強く見えがちですが、この形なら大人の普段着にも無理なく入ります。アメリカ製で、手作業ゆえの個体差があります。

4|Suman Dhakhwa。ネパールで、手で彫る

Suman Dhakhwa ディープカッティングバングル(1/4)1 / 4
Suman Dhakhwa ディープカッティングバングル(2/4)2 / 4
Suman Dhakhwa ディープカッティングバングル(3/4)3 / 4
Suman Dhakhwa ディープカッティングバングル(4/4)4 / 4

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彫りの深さで選ぶなら、スーマンダックワです。

モンゴルのジュエリーに影響を受けた作風で、製造はネパール。切削とハンドカーヴィングで銀に深い溝を刻み、燻しで陰影を強めます。

ディープカッティングバングルは、幅4.4mm、厚み約3.8mm。細身なのに、手に取ると重さがある。内側にまで彫りが入っていて、着けている本人だけが知っている仕事があります。

燻しの黒は、使ううちに擦れる部分から落ち、凸の部分だけが銀色に光ってきます。新品より、数年後のほうが良くなるタイプのジュエリーです。

5|PHILIPPE AUDIBERT。パリの彫刻家が作る、入口の一本

PHILIPPE AUDIBERT ブレスレット(1/4)1 / 4
PHILIPPE AUDIBERT ブレスレット(2/4)2 / 4
PHILIPPE AUDIBERT ブレスレット(3/4)3 / 4
PHILIPPE AUDIBERT ブレスレット(4/4)4 / 4

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最後は、手の届きやすい一本です。

フィリップ・オーディベールは、フランス・パリで生まれたジュエリーブランドです。デザイナーであり彫刻家でもあったフィリップ・オーディベールが、1988年に始めました。ジュエリーを、それぞれが独立したアートとして捉えているのが特徴です。

ここまでの4本とは、価格帯がひと桁違います。そのかわり、素材は必ず確認してください。このブランドのブレスレットには、シルバー925ではなく合金を使ったものがあります。銀の経年変化を楽しみたいなら、商品ページの素材表示を見てから選ぶこと。

逆に言えば、銀ほど扱いに気を遣わずに済む。シルバーカラーを手首に足すとどう見えるか、最初に試す一本としては十分です。

シルバーを長く着けるために

シルバーは、空気中の硫黄分と反応して黒ずみます。これは劣化ではなく、銀という素材の性質です。

大事なのは、黒ずみを全部消そうとしないことです。燻しや彫りの陰影は、むしろ黒ずみがあってこそ映える。磨くのは、光らせたい凸の部分だけで十分です。

手入れの3点

  • 外したら拭く 汗と皮脂を乾いた柔らかい布で拭き取る。これだけで黒ずみの進み方が変わる。
  • 空気に触れさせずにしまう 袋やケースに入れて保管する。出しっぱなしがいちばん黒ずむ。
  • 温泉とプールでは外す 硫黄や塩素で一気に変色する。旅行のときは特に忘れやすい。

まとめ:一本目は、役割を決めてから選ぶ

時計と重ねる静かな一本なら、ル・グラム。英国らしい端正な主張なら、バニー。作り手の手仕事を着けたいなら、コディ・サンダーソンかスーマンダックワ。まず手首に何かを足してみたいなら、フィリップ・オーディベール。

シルバーのブレスレットは、重さと仕上げと作り手で選べば外しません。そして、買ったあとの黒ずみも含めて、自分の手首で育っていくものです。

秋の袖口から、一本だけ。それで手元の印象は変わります。

WARDROBE LAB編集部のひとこと

シルバーのブレスレットは、時計と同じ手首に着けるか、反対に着けるかで迷う人が多いアイテムです。

ぶつかって傷がつくのが気になるなら、反対の手首に。重ねて一つの景色にしたいなら、同じ手首に。どちらが正解ということはありません。

ただ、同じ手首に着けるなら、時計の金属の色と揃えてください。銀の時計に銀のブレスレット。それだけで手元はまとまります。


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WRITTEN BY

WARDROBE LAB編集部

WARDROBE LAB / Editorial Team

30代・40代・50代のメンズファッションをわかりやすく・丁寧に伝えるメディア「WARDROBE LAB」の編集チームです。

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