CARDIGAN
大人のカーディガン。ゲージ・丈・ボタン
カーディガンは、着方によって印象が大きく振れる服です。
きちんとも、ゆるくも見える。羽織りものにもなり、インナーにもなる。この幅の広さが利点であり、同時に決まらない原因でもあります。
今回は、大人が着るカーディガンの選び方を整理します。
カーディガンは「厚み」で役割が決まる

薄手(ハイゲージ)は、シャツの上に羽織る中間層。ジャケットの下にも入り、室内で脱ぎ着しやすい。秋の温度調整に効きます。
中厚は、一枚で羽織る前提。ジャケットの代わりとして使えます。
厚手(ローゲージ)は、完全にアウター。コートの代わりに秋口に羽織る使い方になります。
どの役割で使うかを決めてから選んでください。何にでも使える一枚、というものはありません。
中間層として使う一枚は、たとえばこのあたりです。
1|ゲージと素材
ハイゲージのメリノウールが、いちばん使い道が広い。薄くて暖かく、シャツの上でももたつきません。
コットンは春秋向き。ウールより軽く、洗いやすい反面、伸びやすく型崩れしやすい。
カシミヤは柔らかく上質ですが、毛玉が出やすい。着る頻度が高いなら、ウール混のほうが現実的です。
ローゲージのケーブル編みやシャギーは、一枚で主役になります。この場合、中は無地のTシャツかシャツで。
厚みを見るときは、光にかざしてみてください。透けるようなら中間層向き、透けないなら羽織り向きです。
素材を選ぶときの3点
- 用途を先に決める 中間層かアウターか。
- ウール混率 秋冬ならウール主体。アクリル多めは静電気とテカりが出る。
- リブの弾力 裾と袖のリブが伸びると一気に古びる。
コットンの薄手を一枚持っておくなら、ゲージの細かいものを。
BERNARD シーアイランドコットン Vネックカーディガン(30ゲージ)
30ゲージの極薄。コットンなので春と秋向きで、シャツの上に重ねても厚みが出ません。EASY FIT。
2|丈と身幅

着丈は腰骨のあたり。ここより短いと重ねたときに中が出て、長いと脚が短く見えます。
ロング丈のカーディガン(膝あたりまで)は、コートの代わりとして使う前提の服です。日常着として一枚目に選ぶものではありません。
身幅は、中に着るものに合わせて。シャツの上に羽織るなら、前を閉めて拳が一つ入る程度。
肩は、縫い目が肩先とほぼ一致するか、わずかに落ちる程度。ドロップショルダーのものはゆるく見えるので、下を細くして受けてください。
袖は、リブが手首にかかる長さ。長ければ軽くたくし上げると、手首が見えて抜けが出ます。
3|ボタンと襟
ボタンは、留めるなら全部か、下ひとつを開ける。上だけ留めるのは形が崩れます。
開けて羽織るなら、前立てがまっすぐ落ちるかを確認してください。安いものは、開けたときに前身頃が丸まります。
ボタンの素材も見どころです。ナットや貝、水牛角のボタンは落ち着いた艶があり、プラスチックとは印象が違います。
Vネックが基本です。首元が開くので、シャツの襟やタートルネックを見せられます。
ショールカラー(へちま襟)は、羽織りものとして存在感が出ます。ただしクラシック寄りなので、下を現代的に。
クルーネックのカーディガンは、ジャケットの下に入れやすい形です。
着るときの3点
- ボタンは全部か、下ひとつ開け 上だけ留めない。
- 中は無地 前を開けると中が縦長に見える。柄物は視線が散る。
- 下は細めに 羽織りものは上に体積が出る。
ショールカラーを一枚で羽織るなら、杢の出る糸のものが合わせやすい。
手入れ。前立てと肘から傷む
カーディガンは、前立てと肘に負荷がかかります。ここに毛玉ができたら、早めに取ってください。
洗うのは3〜4回着てから。畳んでネットに入れ、おしゃれ着用洗剤で手洗いか弱水流。
干すときは平干し。ハンガーにかけると、前立てが伸びて左右がずれます。
保管も畳んで。吊るしたままにすると、肩と前立てが伸びます。
ボタンの糸は、緩む前に締め直してください。片方だけ取れると探すのが大変です。
まとめ:ハイゲージのVネック、腰骨丈
一枚目なら、ハイゲージのメリノウール、Vネック、着丈は腰骨。色はグレー、ネイビー、ブラウン。
シャツの上にも、ジャケットの下にも入る。この一枚が秋の温度調整の中心になります。
カーディガンが決まらないのは、用途を決めずに買っているからです。中間層かアウターか、先に決めてください。
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※掲載している情報は記事公開時点のものです。
WARDROBE LAB編集部のひとこと
カーディガンは、脱いだあとの置き場所が意外と重要です。
椅子の背にかけっぱなしにすると、その形のまま伸びます。畳んで置く習慣をつけるだけで、寿命がかなり変わります。