BROWN
ブラウンの合わせ方。秋の主役になる色
秋になると、店頭がブラウン一色になります。
ただ、ブラウンは幅の広い色です。赤みのある茶、黄みのある茶、灰色がかった茶。この違いを無視して混ぜると、揃えたつもりが揃っていない、いちばん惜しい状態になります。
今回は、ブラウンを扱うための考え方を整理します。
ブラウンは「明度」と「色み」の2軸で見る

ひとつめの軸は明度。ベージュ、キャメル、ブラウン、ダークブラウン。この順に暗くなります。
ふたつめは色み。赤みのある茶(バーガンディ寄り)、黄みのある茶(キャメル寄り)、灰色がかった茶(グレージュ、トープ)。
失敗のほとんどは、この2軸目で起きます。赤茶のジャケットと黄茶のパンツを合わせると、近いけれど揃っていない、という気持ち悪さが出る。
逆に、明度が違っても色みが揃っていれば、自然にまとまります。
1|色みを揃えて、明度をずらす
これが基本です。ベージュのニット、ミディアムブラウンのパンツ、ダークブラウンの靴。すべて黄み寄りで揃えれば、明度差が立体感になります。
赤み寄りで揃えるなら、バーガンディのニット、こげ茶のパンツ、赤茶の靴。こちらは秋らしさが強く出ます。
灰色がかった茶(トープ)で揃えると、都会的で落ち着いた印象になります。グレーとも混ぜやすい。
どの系統でいくかを最初に決めてください。決めずに手持ちを組み合わせると、たいてい混ざります。
色みを見分ける方法
- 白い紙の上に置く 赤み・黄み・灰みがはっきり分かる。
- 自然光で見る 店内の照明は色を変える。窓際か外で確認する。
- 手持ちの靴を持って行く いちばん確実。
系統を決めたうえで、明度の一段目に置く一枚を挙げます。
2|ブラウンと相性のいい色

ネイビー。もっとも安全な相手です。ブラウンの暖かさとネイビーの落ち着きが釣り合います。ブラウンのニットにネイビーのパンツ、あるいはその逆。
白・オフホワイト。明度差が大きいぶん、ブラウンが引き立ちます。白シャツにブラウンのジャケットは秋の定番。
グレー。無彩色なので衝突しません。ただし、赤み寄りのブラウンとは少し離れて見えることがあります。トープ系のブラウンと合わせると自然。
オリーブ。同じアースカラー同士で馴染みます。ただし両方とも中間の明度だと沈むので、どちらかを明るく。
避けたいのは黒です。ブラウンと黒は、境界がはっきり出て重くなります。合わせるなら、片方を小面積に留めてください。
白とネイビーのどちらでも受けられる明度のものを、ひとつ挙げます。
SUPER120'Sウール ショートベロア バルカラーコート
色番は43キャメル。ウール100%で表面が光りません。白シャツにもネイビーのパンツにも合う明度です。
3|面積の配分
ブラウンを全身に使うと、重くなります。上下どちらかに寄せて、もう一方は無彩色で受けるのが扱いやすい。
上にブラウン(ニット、ジャケット)なら、下はグレーかネイビー。下にブラウン(コーデュロイ、チノ)なら、上は白かオフホワイト。
小物で入れる方法もあります。ブラウンの革小物、靴、ベルト、時計ベルト。これだけで秋の空気が出ます。
全身ブラウンでまとめるなら、明度を3段階に分け、素材を変えてください。同じ明度・同じ素材で揃えると作業着に見えます。
配分の3点
- 上下どちらかに寄せる もう一方は無彩色で受ける。
- 足元とベルトは色みを揃える ここがずれると全身がぼやける。
- 黒との併用は小面積で 境界が強く出る。
足元から入れるなら、色みのはっきりしたものを選んでください。
肌の色との関係
顔に近いところに置く色は、顔映りを確認してください。
黄み寄りの肌には、キャメルやベージュなど黄み系のブラウンが馴染みます。青み寄りの肌には、赤みのあるブラウンやトープが合いやすい。
顔の近くで迷ったら、明るいブラウンより暗いブラウンのほうが安全です。明るい色は顔色をそのまま拾います。
鏡の前で、ニットを顔の下に当ててみてください。顔が沈むか、明るく見えるか。数秒で分かります。
まとめ:色みを揃え、明度で差をつける
赤み・黄み・灰みのどれでいくかを決めて、その中で明度を3段階に分ける。
相手はネイビー、白、グレー。黒は小面積に。全身ブラウンにするなら素材を変える。
ブラウンが決まらないのは、色数の問題ではなく、色みがずれた茶を混ぜているからです。
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※掲載している情報は記事公開時点のものです。
WARDROBE LAB編集部のひとこと
手持ちの茶色いものを、全部並べて白い紙の上に置いてみてください。
赤み系と黄み系がはっきり分かれるはずです。どちらが多いかで、これから買う茶の系統も決まります。