CARD CASES
カードは、数枚あれば足りる。大人のカードケース5選
財布がふくらむ原因の多くは、お金ではなくカードです。ポイントカード、会員証、診察券。使うかもしれないと思って入れたものが、ほとんど使われないまま残っている。
いま、日常の支払いはスマートフォンとクレジットカード1枚でほぼ済みます。持ち歩くべきカードは、実はそれほど多くありません。
カードケースは、その数枚だけを持ち歩くための道具です。名刺入れとして使うにも、財布の代わりに使うにも、まず「何枚入れるか」を決めると選び方がはっきりします。
1万3千円台から2万円弱まで。厚さと入る枚数の違う5つを選びました。
選ぶ前に。見るのは枚数、厚み、開き方
カードケースで失敗するのは、たいてい「たくさん入るほうが便利」と思って選んだときです。入るとなれば入れてしまう。結局ふくらんで、上着の内ポケットに収まらなくなる。
先に、入れるカードを決めてください。名刺なら何枚か、カードなら何枚か。その数に合ったものを選ぶと、薄いまま使えます。
たくさん入るケースは、たくさん入れてしまうケースです。
先に枚数を決め、その数に合う厚みのものを選ぶ。
カードケースを選ぶときの3点
- 枚数 名刺入れとして使うなら、マチ(厚み方向の幅)のある収納が1つあるといい。カードを分けて入れたいなら、カードポケットの数を見る。
- 厚み 15mm前後なら上着の内ポケットに入れても目立たない。20mmを超えると、ジャケットの胸元がふくらんで見える。
- 開き方と留め方 名刺入れの形(横に開く)か、縦に開く手帳型か。金具やスナップの有無でも、出し入れの手間と見た目が変わる。
今回の5つは、収納の数も厚みも開き方も違います。いちばん癖のない、仕事向きのものから見ていきます。
1|PORTER。厚さ15mm、仕事の名刺入れ
名刺入れとカードケースを兼ねるなら、まずポーターのカレントです。
吉田カバンが作る、型押しの革小物のシリーズ。牛ステア(去勢した雄の成牛の革)に、凪いだ水面のような細かい波の型押しを入れています。正面に小さなPORTERの金属プレートがひとつ。それ以外の装飾はありません。
大きさは約110×75×15mm、重さは約40g。5つのなかでいちばん軽く、薄い部類です。中はマチの付いたメインの収納がひとつと、カードポケットが3つ。もらった名刺と自分の名刺、よく使うカードを分けて入れられます。
色はブラックとネイビー。日本製です。同じシリーズのキーケースや財布もあるので、小物の色と型押しを揃えたい人にも向きます。
CURRENT カードケース 052-02207(ブラック)
19,800円(税込)。牛ステア(コンビネーション鞣し・エンボス加工)、裏地はポリエステルジャカード。約W110×H75×D15mm・約40g。色はブラック・ネイビー。日本製。取扱店:ギャレリア Bag&Luggage
商品ページを見る2|CORBO.。オイルレザーを、育てる
革の変化を楽しみたいなら、コルボのスレートです。
コルボは日本の革小物のブランド。スレートは、イタリアのオイルレザーを使ったシリーズで、使い込むほど自然な丸みと艶が出て、色が深くなっていきます。内装も牛革で、内側にはブランドのロゴが刻印されています。
大きさは7.5×10.9×2cm、重さは70g。カード入れは4か所あり、一般的な名刺なら50枚以上入ります。厚みは2cmと、ポーターより一段厚い。そのぶん、名刺交換の多い人には頼りになる容量です。日本製。
色は7色。ただし、ブラックは記事作成時点で売り切れで、ほかの色も残りわずかでした。色止めを最小限にしているため、濡れたときの色移りには注意が要ります。
SLATE 名刺入れ 8LC-9367(ブラウンほか)
15,400円(税込)。表:イタリアンオイルレザー、裏地:牛革。7.5×10.9×2cm・70g。カード入れ4か所(名刺50枚以上)。日本製。ブラックは記事作成時点で売り切れ、ほかの色も在庫わずか。取扱店:こだわりのブランド Sentire-One
商品ページを見る3|Paul Smith。縁にだけ、色を差す
黒の革小物に、少しだけ遊びがほしいなら、ポール・スミスです。
ハイライトステッチは、正面の縁にマルチカラーの短いステッチを手で入れたシリーズ。発色のいいマットなスムースレザーに、色はほんの数か所だけ。遠目には黒の名刺入れで、手に取ったときにだけ色に気づきます。
内側には、ブランドを象徴するストライプの革のタブが付きます。大きさは縦約7.5×横約11×厚さ約2cm、重さは約45g。ポケットは4つです。
色はブラックとネイビー。リンク先では名入れ(+980円)とラッピングを選べ、純正の箱とショッパーが付きます。なお、原産国は販売ページに記載がありませんでした。
ハイライトステッチ 名刺入れ 813006 P853(ブラック)
16,700円(税込・名入れ付きは17,680円)。牛革。縦約7.5×横約11×厚さ約2cm・約45g。ポケット4つ。色はブラック・ネイビー。純正化粧箱・ショッパー付き。取扱店:ブランドショップ ラッシュモール
商品ページを見る4|CYPRIS。12枚を、縦に整理する
数枚では足りない、という人もいます。それなら、キプリスです。
縦に開く手帳型のカードケースで、カード入れが12か所、ポケットが5つ。真ん中に中ベロ(仕切りの革)があり、開いたときにどこに何があるか一目で分かります。枚数は多いのに、厚さは1.5cm、重さは60g。大きさは縦11.3×横8.0cm。
表の革はシラサギレザー。国内で鞣したキップ(生後半年から2年ほどの牛の革)を、タンニンとクロームの組み合わせで鞣し、表面を磨いてアンティーク調に仕上げたものです。シワが出にくく、きちんとした顔が長く続きます。内側はロウ引きしたヌメ革。黒い外側を開くと、明るいヌメ色が現れます。
財布の代わりにカードをまとめて持ちたい人に向く一つです。色はブラック・チャ・チョコ・ネイビー。日本製です。
シラサギレザー 12枚収納カードケース 8258(ブラック)
17,600円(税込)。表:牛革(シラサギレザー)、内側:牛革(ロウ引き)・合皮。縦11.3×横8.0×厚さ1.5cm・60g。カード入れ12・ポケット5。色はブラック・チャ・チョコ・ネイビー。日本製。取扱店:ノイジャパン 楽天市場店
商品ページを見る5|m+。金具を使わず、革の弾力で留める
最後は、形そのものが面白い一つです。
エムピウは、日本の革小物のブランド。フェルマ マチは、スナップボタンなどの金具を一切使わず、革を差し込むだけで閉じる名刺入れです。留め具は、型崩れしにくい革の弾力そのものです。
大きさは約110×80×20mm、重さは約50g。名刺なら30枚ほど入ります。名刺交換の多い営業職には足りないかもしれませんが、数枚のカードと名刺を持つにはちょうどいい。日本製です。
革はイタリアのタンニン鞣し。ブラウンはオイルをたっぷり含んだマレンマ、ほかの色はブッテーロです。どちらも使ううちに艶が出て、色が深まります。7色あり、黒の小物が多い人には、写真のレッドのような色を一つ足すのも悪くありません。
FERMA mati 名刺入れ(全7色)
13,200円(税込)。ブラウン:マレンマ、そのほか:ブッテーロ(ともにイタリア製タンニン鞣し革)。約W110×D80×H20mm・約50g。名刺約30枚。日本製。取扱店:フリースピリッツ楽天市場支店
商品ページを見るカードケースを長くきれいに使うために
カードケースは毎日ポケットから出し入れするので、革小物のなかでもいちばん擦れる道具です。
手入れは、汚れを溜めないことと、詰め込みすぎないことに尽きます。革の手入れの基本は、「革靴は、月に10分で寿命が変わる。大人のための手入れの基本」と同じ考え方で十分です。
手入れの3点
- 入れすぎない 決めた枚数より増やさない。マチが伸びきると、カードを減らしても形は戻らない。
- ときどき乾拭き 手の皮脂がつく場所なので、柔らかい布で軽く拭くだけで艶が保てる。オイルレザーやタンニン鞣しの革は、この乾拭きで艶が増していく。
- 濡らさない 雨の日は、上着の内ポケットに入れる。色止めを抑えた革は、濡れると服に色が移ることがある。
まとめ:入れる枚数から逆算する
仕事の名刺入れを一つなら、ポーターのカレント。革の変化を楽しむなら、コルボのスレート。黒に少しだけ色を差すなら、ポール・スミス。カードをまとめて持つなら、キプリス。金具のない形を楽しむなら、エムピウ。
カードケースは、入れる枚数を決めてから選べば外しません。そして、一度決めた枚数は増やさないこと。
財布の中のカードを、一度全部出してみてください。持ち歩くべきものは、思ったより少ないはずです。
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WARDROBE LAB編集部のひとこと
カードケースを買い替えるなら、新しいものに入れる前に、一度カードを全部机に並べてみてください。
この3か月で一度も使っていないカードは、たぶん次の3か月も使いません。それは家に置いておけばいい。
ケースを替えるより、中身を減らすほうが、ポケットは軽くなります。