冬のボーナスで買う。10万〜20万円の機械式時計5選

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MECHANICAL WATCHES

冬のボーナスで買う。10万〜20万円の機械式時計5選

10万円を超える機械式時計を選ぶとき、多くの人はまずブランドの格を比べます。

ただ、この価格帯で毎日の使い心地を分けるのは、ブランドよりも数字のほうです。何時間動き続けるか。どこまで水と磁気に耐えるか。シャツの袖口に収まる厚さか。値段が倍になっても、この三つが倍良くなるとは限りません。

裏を返せば、数字を見れば、自分に合う一本はかなり絞れます。

冬のボーナスで一本。10万円前後から20万円まで、性格の違う機械式時計を5本選びました。

選ぶ前に。見るのは止まるまでの時間、強さ、厚さ

機械式時計は、ぜんまいがほどける力で動きます。腕から外せば、ぜんまいは巻き上がらず、蓄えた分を使い切ったところで止まる。止まるまでの時間がパワーリザーブです。

金曜の夜に外して、月曜の朝にまだ動いているか。分かれ目は、だいたい60時間です。

この価格帯で差がつくのは、ブランドの格より数字です。

止まるまでの時間、水と磁気への強さ、厚さ。この三つを先に見ます。

10万〜20万円の機械式時計を選ぶときの3点

  • パワーリザーブ 40時間台なら、週末に外すと月曜には止まっている。70〜80時間あれば、土日を置いても動き続ける。毎日着けるなら短くても困らない。
  • 防水と耐磁 10気圧あれば、雨や手洗いを気にしなくていい。スマートフォンやバッグの留め具の磁石は、機械式の精度を狂わせる。耐磁の表記があるかを見る。
  • 厚さと重さ シャツの袖口に収まるかは、ケースの厚さで決まる。12mm前後までなら収まりやすい。金属ブレスレットのモデルは、革ベルトの倍近い重さになることもある。

今回の5本は、得意なことがそれぞれ違います。価格の低いものから順に見ていきます。

1|HAMILTON。曜日まで読める、80時間の実用機

HAMILTON カーキ フィールド キング オート H64455533 ブラック文字盤 ブラウンレザー(1/3)1 / 3
HAMILTON カーキ フィールド キング オート H64455533 ブラック文字盤 ブラウンレザー(2/3)2 / 3
HAMILTON カーキ フィールド キング オート H64455533 ブラック文字盤 ブラウンレザー(3/3)3 / 3

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最初の一本に迷っているなら、ハミルトンのカーキ フィールド キング オートが手堅い選択です。

黒い文字盤に大きなアラビア数字、12時の下に曜日と日付。軍用時計の流れをくむ顔なので、読み間違えることがありません。ケースは40mm、厚さは11mm(販売ページ表記)。シャツの袖口にも無理なく収まります。

中身の数字も、5本のなかで遜色がありません。パワーリザーブは約80時間で、週末に外しても月曜の朝に動いています。風防はサファイアクリスタル、裏ぶたからは機械が見えます。

気をつけたいのは二つ。販売ページの防水表記は5気圧で、今回の5本ではいちばん控えめです。また、この販売店の扱いは「輸入品」です。保証は販売店のものになるので、内容を販売ページで確かめてから選んでください。

2|ORIENT STAR。機械を見せる、日本のスケルトン

ORIENT STAR アバンギャルドスケルトン RK-AV0A02S シルバー(1/4)1 / 4
ORIENT STAR アバンギャルドスケルトン RK-AV0A02S シルバー(2/4)2 / 4
ORIENT STAR アバンギャルドスケルトン RK-AV0A02S シルバー(3/4)3 / 4
ORIENT STAR アバンギャルドスケルトン RK-AV0A02S シルバー(4/4)4 / 4

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機械式を選ぶ理由が「機械を眺めたいから」なら、オリエントスターのアバンギャルドスケルトンです。

文字盤は、2枚の透かし板を重ねた構造です。歯車の形をした板の奥で、てんぷ(時計の速さを決める振り子の部品)が動いているのが見える。スケルトンの時計は繊細な見た目になりがちですが、これは厚みのあるケースと太いブレスレットで、スポーツウォッチの側に寄せています。

キャリバーは自社製のF6F44で、駆動時間は50時間以上。文字盤にパワーリザーブ表示があるので、止まる前に巻けます。10気圧防水、JIS1種耐磁、日本製。メーカー希望小売価格は126,500円(税込)で、リンク先はそこから2割ほど下がっています。

欠点も正直に書きます。重さは172gで、5本のなかでいちばん重い。文字盤も針もシルバー系でまとめているので、暗い場所での読みやすさは黒い文字盤に劣ります。厚さも13.0mmあり、細い袖口には向きません。

3|SEIKO。72時間と20気圧を、39.5mmに

SEIKO プロスペックス アルピニスト SBDC211 グリーン文字盤(1/4)1 / 4
SEIKO プロスペックス アルピニスト SBDC211 グリーン文字盤(2/4)2 / 4
SEIKO プロスペックス アルピニスト SBDC211 グリーン文字盤(3/4)3 / 4
SEIKO プロスペックス アルピニスト SBDC211 グリーン文字盤(4/4)4 / 4

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数字の釣り合いがいちばん良いのは、セイコーのアルピニスト SBDC211です。

アルピニストは1959年に生まれた、登山家に向けた時計の系譜です。深いグリーンの文字盤にゴールドの数字、ブラウンの革ベルト。りゅうずで内側のリングを回すと、簡易的な方位計として使えます。

キャリバー6R55のパワーリザーブは約72時間。防水は20気圧で、ケースの表面には傷を付きにくくするダイヤシールド加工がかかっています。それでいてケース径は39.5mm、重さは88g(公式サイト表記)。5本のなかで、小ぶりで軽い部類に入ります。

2025年11月発売の新しいモデルで、セイコーのコアショップ(専門店)だけで扱う専売品です。グリーンと金の配色は好みが分かれるので、スーツに合わせるならブラウンの靴とベルトで色を拾うと落ち着きます。

4|CITIZEN Series 8。磁気に強い、20気圧の八角形

CITIZEN Series 8 890 Mechanical NB6060-58L ブルー文字盤(1/4)1 / 4
CITIZEN Series 8 890 Mechanical NB6060-58L ブルー文字盤(2/4)2 / 4
CITIZEN Series 8 890 Mechanical NB6060-58L ブルー文字盤(3/4)3 / 4
CITIZEN Series 8 890 Mechanical NB6060-58L ブルー文字盤(4/4)4 / 4

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パソコンとスマートフォンに囲まれて働くなら、シチズンのシリーズエイト 890 Mechanicalです。

シリーズエイトは、磁気への強さを基本性能に置いた機械式のライン。このモデルは2種耐磁で、磁気を出す機器に1cmまで近づけても、ほとんどの場合は性能を保てるとシチズンは説明しています。防水は20気圧。シリーズエイトの現行のなかでは、いちばんスポーティな位置づけです。

八角形のベゼルに、市松模様を思わせる型押しの青い文字盤。2時位置のりゅうずで内側のリングを回し、経過時間を測れます。ケースは42.6mm、厚さは11.7mmで、ブレスレットを含めて176g(公式サイト表記)。

弱点は、駆動時間が約42時間と、5本のなかでいちばん短いことです。週末に外すと止まります。平日に毎日着ける前提で選ぶ一本です。

5|TISSOT PRX。薄さと80時間を、12万円以下で

TISSOT PRX パワーマティック80 40mm ブルー T137.407.11.041.00(1/4)1 / 4
TISSOT PRX パワーマティック80 40mm ブルー T137.407.11.041.00(2/4)2 / 4
TISSOT PRX パワーマティック80 40mm ブルー T137.407.11.041.00(3/4)3 / 4
TISSOT PRX パワーマティック80 40mm ブルー T137.407.11.041.00(4/4)4 / 4

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スーツの袖口に収めたいなら、ティソのPRX パワーマティック80です。

1978年のモデルを下敷きにした、ケースとブレスレットが一体に見える形。厚さは10.93mm(公式サイト表記)で、今回の5本でいちばん薄い。ブレスレットのモデルですが重さは138gで、シチズンやオリエントスターより軽く収まっています。

名前のとおり、ムーブメントはパワーマティック80。約80時間動き続けます。ひげぜんまい(時計の速さを決める細いばね)に磁気の影響を受けにくい素材を使っているのも、この価格帯では心強い点です。防水は10気圧。

リンク先はティソの公式ストアで、価格も公式サイトと同じ118,800円です。工具なしでブレスレットを外せる仕組みなので、冬は革ベルトに替える使い方もできます。ただ、この形は人気があり、街で同じ時計を見かけることも多い。そこは割り切って選ぶ一本です。

機械式と長く付き合うための3点

機械式時計は、電池がない代わりに手をかける時計です。といっても、やることは多くありません。

止め方と、置き場所と、預ける時期。この三つを覚えておけば十分です。

付き合い方の3点

  • 止まったら手巻きで 止まった時計は、りゅうずを20〜30回ほど巻いてから時刻を合わせる。振っても動き出すが、ぜんまいは十分に巻き上がらない。
  • 磁石から離して置く スマートフォンの上、バッグの留め具、ノートパソコンの縁。夜に外したら、磁気の出るものから離れた場所に置く。
  • 定期的に預ける 油が切れると、部品がすり減っていく。オーバーホールの時期はメーカーや時計店の案内に沿う。精度が急に乱れたら、時期を待たずに相談する。

「機械式時計と長く付き合うために」では、オーバーホールで何をするのかを詳しく書いています。

まとめ:数字で選ぶと、迷わない

最初の一本で、読みやすさを取るならハミルトン。機械を眺めたいならオリエントスター。数字の釣り合いならセイコーのアルピニスト。磁気に囲まれて働くならシチズンのシリーズエイト。袖口に収めたいならティソのPRX。

10万円と20万円の差は、ブランドの格ほどには、毎日の使い心地に出ません。止まるまでの時間、水と磁気への強さ、厚さ。この三つを自分の暮らしに当てはめれば、選ぶべき一本は自然に決まります。

WARDROBE LAB編集部のひとこと

機械式時計が止まっていると、壊れたと思う人がいます。

たいていは、ぜんまいがほどけただけです。りゅうずを巻けば、また動き出します。

止まることを欠点と見るか、手をかける余地と見るか。機械式を選ぶなら、後者のほうが長く楽しめます。


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WRITTEN BY

WARDROBE LAB編集部

WARDROBE LAB / Editorial Team

30代・40代・50代のメンズファッションをわかりやすく・丁寧に伝えるメディア「WARDROBE LAB」の編集チームです。

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