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ヴァンズ×ハリスツイード。パンクに装飾されたツイードのスニーカーを、大人はどう履くか
ヴァンズとハリスツイードのコラボレーションが、9月24日に発売されます。
スコットランドの伝統的な生地を、ヴァンズの定番スニーカーのアッパーに使った3型です。そこに安全ピンやスタッズ、ピースマークのチャームといった、パンクの装飾が重ねられています。
伝統の生地と反骨の装飾。組み合わせだけを見ると、大人には遠い一足に思えるかもしれません。ただ、秋冬の装いに合う色の深さは、ツイードならではのものです。
今回はコレクションの中身を整理したうえで、30代から50代の男性がどれを選び、どう合わせればいいかを考えます。
発売は9月24日。スニーカー3型とキャップ1型
コレクションは、スニーカー3型とキャップ1型の構成です。
コンセプトは、ハリスツイードが守ってきたスコットランドの手仕事に、ロンドンのパンクと南カリフォルニアのスケートカルチャーを掛け合わせること。3型とも、アッパーにハリスツイードの生地を使っています。
ラインナップと価格(税込)
- プレミアム オールドスクール 36(ハリスツイード ネイビー/マルチ) 20,350円。サイドストライプの入った、ヴァンズの代表的なローカット。
- プレミアム クラシック スリッポン 98(ハリスツイード レッド/マルチ) 18,700円。紐のないスリッポン。温かみのある色の生地。
- プレミアム ローファー 53(ハリスツイード マルチ) 17,600円。3型の中でいちばん装飾が控えめな、ローファー型。
- Vans x ハリスツイード ストラップバック(ハリスツイード マルチ) 10,450円。後ろのストラップでサイズを調整するキャップ。
販売は、Vans ストアの心斎橋パルコ・原宿・アクアシティお台場、Vans正規取扱の一部店舗、Vans公式オンラインストアです。
ハリスツイードとは。法律で定められた生地
ハリスツイードは、ブランド名である前に、法律で定義された生地の名前です。
1993年にイギリス議会で制定された法律で、次の条件を満たしたものだけがハリスツイードと名乗れます。スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島の島民が、自宅で手織りしていること。仕上げも島で行うこと。原料は、島で染色・紡績された純粋なバージンウールであること。
この条件を満たした生地には、「オーブ」と呼ばれる認証マークが付きます。今回のスニーカーも、オールドスクールの履き口にハリスツイードのラベルが縫い付けられています。
つまり、このコラボの土台は、一枚ずつ手で織られたウールです。装飾に目が行きがちですが、まず見てほしいのは生地の色と織りの表情です。
ハリスツイードは、島で手織りされたウールにだけ許される名前。
装飾の下にあるのは、伝統的な生地そのものです。
装飾はパンク、形はスケート
3型に共通するのは、DIYシューズを思わせる装飾です。
ヴィンテージ風に汚し加工を施したサイドウォール(ソールの側面)に、ビジュー、スパイク、メタルリング、ピースサインのチャーム、クリップ型のピン。自分で靴に安全ピンを刺して飾った、パンクの手法をそのまま製品にしています。
見えない部分にも仕掛けがあります。インソールはレオパード柄です。履いてしまえば見えませんが、脱いだときにだけのぞく。反骨精神を、さりげなく内側に持たせています。
3型それぞれの顔つき
同じ生地、同じ手法でも、型によって印象はかなり違います。装飾の量と生地の色で、選ぶ一足が変わります。
プレミアム オールドスクール 36
- 生地 ネイビーを基調にしたマルチカラー。3型の中でいちばん青が強い。
- 装飾 アイコンのサイドストライプに沿って、カラフルなメタルパーツが並ぶ。安全ピンやピースマークもあしらわれている。
- 向いている人 紐靴のスニーカーを普段から履いていて、コラボらしさを楽しみたい人。
プレミアム クラシック スリッポン 98
- 生地 赤みのある、温かい色のテキスタイル。
- 装飾 スタッズとメタルパーツをちりばめている。パンクの印象はいちばん強い。
- 向いている人 足元を装いの主役にしたい人。服を無地でまとめると映える。
プレミアム ローファー 53
- 生地 落ち着いたトーンのマルチカラー。深みのある色合いで、秋冬の服になじむ。
- 装飾 他の2型と比べて、メタルパーツは控えめ。
- 向いている人 ツイードの雰囲気は欲しいが、装飾は抑えたい人。大人がいちばん取り入れやすい一足。
キャップも同じハリスツイードのマルチカラーです。スニーカーと揃えるより、どちらか一方だけにしたほうが、装いがうるさくなりません。

大人が履くなら。服は引いて、足元に任せる
装飾の多い靴を履くときの原則は、一つです。服のほうを静かにすること。
ツイードの色と装飾だけで、足元にはもう十分な情報があります。そこに柄の服や、別の主張を重ねると、全体がちぐはぐになる。服は無地で、色数を絞るくらいでちょうどいい。
もう一つ気をつけたいのが、ツイードの重ね方です。ツイードのジャケットにツイードの靴を合わせると、生地の表情がぶつかります。上は無地のニットやフランネルのシャツにして、ツイードは足元だけに置いてください。
合わせるときの3点
- パンツはウールかチノの無地 グレーのウールパンツ、ネイビーやベージュのチノ。靴の色を拾わない無地を選ぶ。
- トップスは色を絞る ネイビー、グレー、ブラウンのニット。靴の中にある色を一色だけ拾うと、まとまりが出る。
- 丈は短めに 裾が靴にかぶると、生地も装飾も隠れる。くるぶしが見えるくらいの丈が合う。
迷ったら、ローファー53をグレーのウールパンツに。
ツイードの深い色が、いちばん自然に大人の装いになじみます。
買う前に知っておきたいこと
アッパーはウールの生地です。キャンバスや革のスニーカーとは、扱いが少し違います。
ツイードのスニーカーを長く履くために
- 雨の日は避ける ウールは水を含むと乾きにくい。濡れたら形を整えて、陰干しでゆっくり乾かす。
- ブラッシングする 履いたあとは、柔らかい洋服ブラシでほこりを落とす。織り目に入った汚れをためない。
- 装飾を引っかけない スタッズやピンが付いているので、バッグや服の裾に当たらないよう気をつける。
ソールの汚し加工は、最初から施されたデザインです。新品の白さを求める靴ではありません。履き込んで出る汚れも、この靴の表情になります。
まとめ:伝統の生地を、反骨の装飾で履く
ヴァンズとハリスツイードのコラボレーションは、スニーカー3型とキャップ1型。9月24日発売です。
土台は、アウター・ヘブリディーズで手織りされたハリスツイード。そこにパンクの装飾と、レオパード柄のインソールを重ねています。
大人が選ぶなら、装飾の控えめなローファー53から。服は無地で色を絞り、ツイードは足元だけに置く。それだけで、パンクの一足も秋冬の装いにきちんと収まります。
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※掲載している価格・発売日・販売店舗は2026年9月22日時点の発表情報です。在庫状況や販売店舗は変更になる場合があります。
WARDROBE LAB編集部のひとこと
ハリスツイードというと、ジャケットやコートの生地を思い浮かべる人が多いと思います。
靴に使うと、面積が小さいぶん、生地の色の深さが凝縮されて見える。今回の3型は、装飾の派手さより先に、その色に目が行きました。
ツイードのジャケットに手が伸びない人こそ、足元から試してみてください。