LEATHER SNEAKERS
冬のスニーカーは、革で選ぶ。大人のレザースニーカー5選
冬のスニーカーは、何を履いても同じ。そう思っていると、足元だけが夏のまま残ります。
キャンバスやメッシュのスニーカーは、軽く、涼しい。ただ、そのぶん冬のウールのコートや厚手のニットの下では、素材の厚みが釣り合いません。足元だけが薄く見えるのは、そのためです。
革のスニーカーなら、表面に艶と厚みがあり、冬の服と並べても浮かない。雨や冷たい風も、布よりは防いでくれます。
スニーカーの気軽さはそのままに、冬の装いに合う革のスニーカーを5足選びました。
選ぶ前に。見るのは革、底、色
レザースニーカーと一口に言っても、表面がつるりとしたスムースレザーから、シボ(革の表面の細かな凹凸)のある革、スエードとの切り替えまで、見え方はさまざまです。
そのうえで、冬に履くなら底と防水性も見ておきたい。濡れた路面や雨の日に、どこまで気にせず履けるかが変わります。
冬の足元が薄く見えるのは、靴の素材が服と釣り合っていないからです。
革のスニーカーは、その差を埋める一番手軽な方法です。
レザースニーカーを選ぶときの3点
- 革の表情 スムースレザーはきれいめに、シボのある革やスエードの切り替えはカジュアルに寄る。ジャケットに合わせるなら、表面の滑らかなほうが収まる。
- 底と防水 ラバーの底は滑りにくく、雨の日にも履ける。ゴアテックスなどの防水の作りなら、冬の雨でも中まで濡れにくい。
- 色 白は冬の暗い服の中で軽さを出す。黒は全体を締めて、きれいめな服にも合う。迷ったら、手持ちのコートの色に近いほうを選ぶ。
今回の5足は、日本、フランス、ドイツ、アメリカと、作り手の考え方がそれぞれ違います。
1|倭イズム。姫路の革と岡山のデニムを、奈良で
日本の産地の素材でスニーカーを選ぶなら、倭イズム(YAMATOism)のYA3310です。
奈良の靴職人が仕上げる国産ブランドで、アッパーは姫路レザー(牛革)と岡山デニムの組み合わせ。革だけのスニーカーより表情に奥行きがあり、デニムに合わせても、ウールのスラックスに合わせても浮きません。
重さは26cmの片足で約290gと軽く、クッション性のある底で長く歩けるように作られています。幅は3Eで、日本人の足に合わせたゆったりした作りです。
底は合成底で、ヒールは2.5cm。色はブラック、ライトブラウン、ワイン、ホワイトの4色で、記事作成時点では全色ほぼ全サイズが揃っています。
YA3310 レザー×デニム カジュアルシューズ
26,400円(税込)。アッパーは姫路レザー(牛革)・岡山デニム、ソールは合成底。ヒール2.5cm。約290g(26cm片足)。ワイズ3E。サイズは23.5〜27.0cm。日本製。色はブラック・ライトブラウン・ワイン・ホワイト。取扱店:SHOE CELLAR
商品ページを見る2|REGAL。ゴアテックスで、冬の雨の日に
冬の雨の日でも、革のスニーカーを履きたい。それなら、リーガルの70CLです。
柔らかく艶のある牛革に、ゴアテックスを組み合わせたレザースニーカー。販売ページによれば、甲の革から靴の内部へ水が染みることはありません(履き口からの雨のはねは入ります)。底は合成ゴムです。
形はすっきりとしたきれいめで、黒一色。スラックスにも、ジャケットにも合わせられます。仕事の日に雨が降っても、革靴のように気をつかわずに済みます。
製法はセメンテッド(接着)で、底の修理はできません。履きつぶす前提の一足です。価格は2026年10月14日から26,400円が33,000円に改定されると販売ページに書かれています。
70CL GORE-TEX レザースニーカー(ブラック)
33,000円(税込・2026年10月14日からの価格。それまでは26,400円)。牛革、表底・踵は合成ゴム。GORE-TEX。セメンテッド式(修理不可)。サイズは24.0〜27.0cm(24.0・24.5cmは記事作成時点で売り切れ)。カンボジア製。取扱店:REGAL FOOT COMMUNITY 楽天市場店
商品ページを見る3|SPRING COURT。フランスの、いちばん素朴な一足
飾りのないスニーカーを一足だけ、というなら、スプリングコートのG2です。
フランスのスニーカーブランドで、ジョン・レノンをはじめ多くの著名人に履かれてきました。G2は登場から半世紀以上たつ代表作。シュータンにロゴが小さく刻まれているだけで、ほかに飾りはありません。
特徴は底です。左右4つずつ、計8つの空気穴を配した「NATURAL PERMANENT VENTILATION SYSTEM」で、靴の中の空気を入れ替えます。インソールは取り外して洗えます。ヒールは約2.5cm。
サイズはヨーロッパ表記の39〜45で、記事作成時点ではホワイトが40と43、ブラックが41〜44に残っています。
G2 LOWCUT LEATHER
26,400円(税込)。アッパーは牛革(素材欄の表記)、ソールはラバー。約900g(サイズ45・両足)。サイズは39〜45。ベトナム製。色はホワイト・ブラック。取扱店:ROCOCO attractive clothing
商品ページを見る4|GERMAN TRAINER。軍の訓練靴を、当時の型で
シボのある革に、スエードの切り替え。白いスニーカーに少しだけ表情がほしいなら、ジャーマントレーナーです。
もとは1970年代から1994年まで、ドイツ軍の訓練用に支給されていたシューズ。このモデルは当時と同じラスト(木型)とソール、素材を使い、チェコのズリーン州の工場で作られています。
アッパーはシボのある本革に、スエードの切り替え。底はクッション性と耐久性に優れるとされるガムソールです。ローテクスニーカーの定番として、多くのブランドが同じ形の靴を作っています。
色はホワイト、ブラック、ホワイト/ホワイト、ブラック/ブラック。サイズは色ごとに歯抜けがあり、残りは各1〜2点です(記事作成時点)。
レザースニーカー 1183E
24,200円(税込)。牛革、ラバー。サイズは36〜45(23〜29cm目安)。チェコ製。色はホワイト・ブラック・ホワイト/ホワイト・ブラック/ブラック。取扱店:モアネット casual select
商品ページを見る5|AUTRY。バスケットシューズの形を、カーフで
最後は、いちばん手頃な一足です。
オートリーのMEDALIST(メダリスト)は、クラシックなバスケットシューズを元にしたモデル。アッパーは柔らかなカーフのスムースレザーで、内側にはパイル地、取り外せる厚手のEVAインソールが入ります。側面には星条旗をあしらったロゴ。
白い革にロゴの色が少しだけ効くので、真っ白なスニーカーより表情があります。冬は、グレーのスラックスやインディゴのデニムに合わせると、足元に軽さが出ます。白いスニーカーの定番の考え方は「スタンスミスの魅力」でも書きました。
正直に書いておきます。リンク先は記事作成時点で、WHT-SILVERの43(28cm)を除く全色・全サイズが売り切れです。再入荷を待つか、別の販売店を探してください。
MEDALIST LOW レザースニーカー
19,990円(税込・セール価格)。アッパーは牛革、ソールはゴム。サイズは35〜44(22.5〜28.5cm目安)。インドネシア製。色はWHT-WHT・WHT-BLACK・WHT-SILVER。記事作成時点の在庫はWHT-SILVERの43のみ。取扱店:Golden State
商品ページを見る革のスニーカーを冬に履くための3点
革のスニーカーは、布のスニーカーのように洗濯機で洗うことはできません。そのかわり、少しの手入れで長くきれいに履けます。
冬は、雨と乾燥。この2つから革を守れば十分です。
手入れの3点
- 履く前に防水スプレー 新しいうちに防水スプレーをかけておくと、雨や泥がしみ込みにくくなる。
- 汚れは乾いてから落とす 泥はねは乾いてからブラシで落とし、固く絞った布で拭く。濡れたままこすると、汚れが革に入り込む。
- ときどきクリームを 冬は空気が乾いて革も乾く。月に一度、薄くクリームを塗ると、白い革も黒い革もひびが入りにくい。
まとめ:冬の服に釣り合う革を選ぶ
日本の産地の素材で選ぶなら、倭イズムのYA3310。雨の日も履くなら、ゴアテックスのリーガル70CL。飾りのない一足なら、スプリングコートのG2。少し表情がほしいなら、ジャーマントレーナー。手頃に白い革を試すなら、オートリーのメダリスト。
冬のスニーカーは、軽さより、服と釣り合う素材で選ぶ。それだけで、足元が季節に追いつきます。
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WARDROBE LAB編集部のひとこと
白いレザースニーカーは、真っ白なまま履き続けようとしないほうが楽です。
履きじわも、うっすらとした汚れも、革のスニーカーなら味になります。気にしすぎて履かなくなるほうが、よほどもったいない。
ただ、靴紐だけは替えてください。紐が白いだけで、靴全体が新しく見えます。