きちんと見えて、重く見えない。大人のチェスターコート5選

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CHESTER COATS

きちんと見えて、重く見えない。大人のチェスターコート5選

チェスターコートは、いちばん格式の高いコートだといわれます。だから、重たく見えるのではないかと構えてしまう。

けれど、チェスターコートの形は、テーラードジャケットをそのまま長くしたものです。ジャケットを着慣れている人なら、袖を通した瞬間に違和感はありません。

重く見えるかどうかは、形ではなく生地と色で決まります。黒の厚いメルトンは重く、グレーやキャメル、ツイードは軽く見える。

冬のビジネスにも、休日のニットの上にも着られるチェスターコートを5着選びました。

選ぶ前に。見るのは生地、色、着丈

チェスターコートは、19世紀のイギリスで生まれたオーバーコートです。名前はチェスターフィールド伯爵に由来するといわれます。ノッチドラペル(下襟に切れ込みのある襟)に、比翼か3つボタンのシングル。形は、ほぼ決まっています。

だから、見るところは生地と色と着丈の3つ。ここで、きちんと見えるか、重く見えるかが分かれます。

チェスターコートは、長いテーラードジャケットです。

重く見えるかどうかは、形ではなく生地と色で決まります。

チェスターコートを選ぶときの3点

  • 生地 カシミヤを混ぜたウールは、表面になめらかな光沢が出て、柔らかく見える。メルトンはきちんと、ツイードはカジュアルに寄る。ビジネスが中心なら無地のウール、休日も着るならツイードという分け方もできる。
  • 色 黒は最もフォーマルで、そのぶん重く見えやすい。チャコールやグレー、ネイビーは仕事にも休日にも使え、キャメルは同じ形でも一気に軽く見える。
  • 着丈 膝が隠れる長い丈は格式が高く見え、膝上の丈は軽快に見える。スーツの上に着るなら、ジャケットの裾がしっかり隠れる長さが必要。

ジャケットの肩と袖の見方は「大人の一着目のジャケット」で整理しています。コートでも、見るところは同じです。

1|UNITED GOLD。チェスターと比べたい、カシミヤ混のステンカラー

UNITED GOLD カシミヤブレンド ステンカラー ハーフコート 黒(1/2)1 / 2
UNITED GOLD カシミヤブレンド ステンカラー ハーフコート 黒(2/2)2 / 2

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最初に、正直に書いておきます。この一着は、厳密にはチェスターコートではありません。リンク先の商品は、ユナイテッドゴールドのカシミヤブレンドのシリーズのうち、ステンカラーのハーフコートです。

それでもここに入れたのは、チェスターコートを選ぶ前に、比べておく価値があるからです。下襟に切れ込みのあるチェスターより、ステンカラーの襟は控えめで、マフラーを巻いても首元が落ち着く。チェスターの襟が強すぎると感じる人には、こちらのほうが合うこともあります。

生地は毛90%・カシミヤ5%・アンゴラ5%。目付(1mあたりの生地の重さ)は420gで、秋冬の生地としては標準的な厚みです。前立てはボタンが隠れるフライフロント、裏地は総裏で、内側の胸ポケットは本台場(ポケットのまわりを表地で囲う仕立て)になっています。

サイズはS〜3Lに、がっしりした体型向けのBB体が5サイズ。色は黒とチャコールで、どちらも在庫は十分にあります。

2|KOKUBO。スーツの上に着る、長い丈の定番

KOKUBO カシミヤ混ウール ロングチェスターコート キャメル(1/2)1 / 2
KOKUBO カシミヤ混ウール ロングチェスターコート キャメル(2/2)2 / 2

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スーツの上に着るチェスターコートを、まず一着。そういう人には、メンズスーツのコクボのこの一着が素直です。

シングルの3つボタン、ノッチドラペル、肩はセットインスリーブ(ジャケットと同じ付け方の袖)。チェスターコートの基本をそのまま守った形です。ラペルの縁にはAMFステッチ(手縫いのような細かいステッチ)が入り、内ポケットは本台場仕立て。裾は膝下まで届くロング丈で、スーツの上着がすっぽり隠れます。

生地はウール95%・カシミヤ5%。色はブラック、チャコール、グレー、キャメルの4色です。黒は冠婚葬祭まで使える一方、重く見えやすい。仕事と休日の両方で着るなら、チャコールかグレーのほうが扱いやすく、キャメルを選べば同じ形でも印象がぐっと軽くなります。

サイズはS〜3Lに加えて、胸まわりにゆとりのあるAB体が5サイズ。中国製です。チャコールのL(AB体)と3L(AB体)は在庫切れになっています。

3|Harris Tweed。ツイードで、チェスターを休日に寄せる

ハリスツイード チェスターコート グレー ヘリンボーン(1/4)1 / 4
ハリスツイード チェスターコート グレー ヘリンボーン(2/4)2 / 4
ハリスツイード チェスターコート グレー ヘリンボーン(3/4)3 / 4
ハリスツイード チェスターコート グレー ヘリンボーン(4/4)4 / 4

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チェスターコートを休日にも着たいなら、生地をツイードにするのがいちばん早い方法です。

ハリスツイードは、スコットランドのアウターヘブリディーズ諸島でつくられるツイード。島の職人が手で織り、基準を満たしたものだけに、地球儀と十字架を組み合わせた「オーブ」のマークが与えられます。このコートの内側にも、そのラベルが付いています。

ヘリンボーンの織り柄は、無地のウールより表情があり、ジーンズやチノとも自然になじむ。一方で、襟の形はきちんとしたチェスターのままなので、ジャケットとネクタイの上に羽織ってもくだけすぎません。最初は硬い生地が、着るうちにしっとりと体に沿ってくるのもツイードの特徴です。

生地はスコットランドのものですが、縫製は中国です。在庫はグレーのS・L・LL、ダークネイビーとネイビーのSだけで、ほかの色とサイズは在庫切れになっています。

4|TAGLIATORE。南イタリアの柔らかいチェスター

TAGLIATORE チェスターコート メルトン ウール カシミヤ ネイビー(1/4)1 / 4
TAGLIATORE チェスターコート メルトン ウール カシミヤ ネイビー(2/4)2 / 4
TAGLIATORE チェスターコート メルトン ウール カシミヤ ネイビー(3/4)3 / 4
TAGLIATORE チェスターコート メルトン ウール カシミヤ ネイビー(4/4)4 / 4

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チェスターコートの硬さが苦手なら、イタリアのものを一度見てください。

タリアトーレは、1960年代にイタリア南部のプーリア州でテーラーの工場として始まったレラリオ社の二代目、ピーノ・レラリオが1998年に立ち上げたブランドです。名前はイタリア語で「裁断師」。生地からパターン、縫製まで自社で手がけています。

このコートの生地は、ヴァージンウール90%・カシミヤ10%のメルトン。目付は420gで、冬のコートとしては厚すぎず、肩に重さが乗りません。裏地はキュプラ。ラペルにはブランドのピンが付き、ジャケットのようにすっきりした肩と、ウエストの絞りがあります。イタリア製です。

ただし、在庫はGREYの42と52だけ。写真のネイビーとブラックは在庫切れです。サイズはイタリア表記で、販売店によると日本のジャケットのS〜M程度が44にあたります。返品はできないので、サイズは販売ページの寸法表で確かめてから選んでください。

5|SHIPS。キャメルで、チェスターを軽くする

SHIPS ウール カシミヤ ロング チェスターコート キャメル(1/4)1 / 4
SHIPS ウール カシミヤ ロング チェスターコート キャメル(2/4)2 / 4
SHIPS ウール カシミヤ ロング チェスターコート キャメル(3/4)3 / 4
SHIPS ウール カシミヤ ロング チェスターコート キャメル(4/4)4 / 4

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最後は、色で選ぶ一着です。シップスのチェスターコートは、キャメル。黒やチャコールのチェスターと同じ形でも、キャメルにするだけで重さが消えます。

生地は、毛90%・カシミヤ10%のショートビーバー。毛足を短く整えて起毛させた生地で、なめらかな表面と、コートらしいコシがあります。仕立てはテーラードの手法にならい、クセ取り(アイロンで生地に立体的なくせをつける工程)やいせ込みで、立体的で柔らかく仕上げています。

3つボタン段返り(いちばん上のボタンがラペルの返りに隠れる形)のシングル。背中にはバックベルトが付きます。ウエストの絞りは緩やかで、スーツやジャケットの上にも窮屈になりません。着丈はMで103cmと長めです。中国製。

定価70,400円から30%引きの価格ですが、在庫はキャメルのSMALLだけで、ネイビーは全サイズ在庫切れです。キャメルの合わせ方は「ブラウンの合わせ方」も参考になります。

ウールのコートを長く着るために

ウールのコートは、毎回洗うものではありません。そのぶん、毎日の数分の手入れで、何年もつかが変わります。

カシミヤを混ぜた生地は特に、毛並みをつぶさないことが大事です。

手入れの3点

  • 帰ったらブラシをかける 毛並みに沿って、上から下へ。ほこりと一緒に、毛の絡まりもほどける。カシミヤ混は柔らかい豚毛のブラシが向く。
  • 一日着たら一日休ませる 着たあとは厚みのあるハンガーに掛け、湿気を飛ばしてからクローゼットへ。続けて着ないことで、生地の形が戻る。
  • クリーニングはシーズンの終わりに 汚れがなければ、シーズン中に何度も出す必要はない。しまう前に一度出し、通気のいいカバーで保管する。

まとめ:形は同じ。生地と色で、重さが変わる

チェスターの襟が強すぎると感じるなら、比べる一着としてユナイテッドゴールドのステンカラー。スーツの上の定番なら、長い丈のコクボ。休日に寄せるなら、ハリスツイード。柔らかい仕立てを求めるなら、タリアトーレ。軽く見せるなら、シップスのキャメル。

チェスターコートは、形で迷うコートではありません。生地と色を選んだ時点で、きちんと見えるか、重く見えるかはほとんど決まっています。

WARDROBE LAB編集部のひとこと

チェスターコートを、いつも前を閉めて着ている人がいます。

寒い日はもちろんそれでいい。ただ、このコートは前を開けたときに、ラペルの線とジャケットの線が重なって、いちばんきれいに見えるようにできています。

屋内に入ったら、まずボタンを外す。それだけで、同じコートが少し軽く見えます。


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※掲載している情報は記事公開時点のものです。価格・在庫・サイズ展開は変更となる場合があります。最新情報は各販売ページでご確認ください。

WRITTEN BY

WARDROBE LAB編集部

WARDROBE LAB / Editorial Team

30代・40代・50代のメンズファッションをわかりやすく・丁寧に伝えるメディア「WARDROBE LAB」の編集チームです。

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