SIDE GORE BOOTS
紐のない靴を、冬の一足に。大人のサイドゴアブーツ5選
サイドゴアブーツは、履きやすいだけの靴。そう思われがちです。
たしかに、紐がないので脱ぎ履きは楽です。玄関で屈まなくていい。ただ、紐がないということは、足を締める手段がないということでもあります。足に合うかどうかは、最初に選んだサイズと、両脇のゴムだけで決まる。
だからサイドゴアブーツは、スニーカーより気軽に見えて、実はいちばん選び方がものを言う靴です。ソールと革と形を選べば、ジーンズにもスラックスにも、冬じゅう同じ一足で通せます。
雨の日にも雪の日にも履けるものから、革底のきれいな一足まで。冬の足元に置きたいサイドゴアブーツを5足選びました。
選ぶ前に。見るのはソール、革、形
冬のブーツで、いちばん差が出るのはソールです。濡れた路面や凍った道では、底の素材がそのまま歩きやすさと安全に関わります。
そして、紐で調整できないぶん、甲の高さや足幅に合う作りかどうかも見ておきたい。サイズ表記の目安が、ブランドごとに違う点にも注意が必要です。
紐がない靴は、サイズ選びがそのまま履き心地になります。
冬は、底の素材で歩ける日が変わります。
サイドゴアブーツを選ぶときの3点
- ソール ラバーやウレタンの底は、雨や雪の日に強い。革底は見た目がきれいで、ジャケットやスラックスに合うが、濡れた路面では滑りやすい。
- 革と防水 防水加工の革やゴアテックス(防水透湿の膜)を使ったものは、雪の日にも履ける。表面が滑らかな革は、手入れ次第で艶が出てきれいめに寄る。
- 形 つま先が丸くぽってりした形はカジュアルに、細身で甲の低い形はきれいめに見える。どちらのパンツに合わせることが多いかで決める。
今回の5足は、いちばんタフなものから順に、少しずつきれいめに寄せていきます。
1|Blundstone。元祖を、上位モデルで
最初の一足に迷うなら、ブランドストーンです。オーストラリアで生まれ、ワーカーからアウトドアマン、街で履く人まで広く受け入れられてきたサイドゴアブーツの代表格です。
今回選んだのは、上位シリーズのCLASSICS。ライニング(内張り)に革を使い、インソールにはかかとの衝撃を吸収する独自のクッション材XRDを入れています。アウトソールはサーモウレタンで、水や油、酸による劣化に強い素材です。
履き口にはプルストラップが付き、両脇のゴムが足の動きについてきます。ヒールは約3.5cm。底が厚く、雨の日や少しの雪道でも気にせず履けます。
見た目はあくまでカジュアル寄りです。ジーンズやチノパンには自然に合いますが、スラックスに合わせるには丸みが強い。サイズはUK表記で、男女兼用です。
CLASSICS サイドゴアブーツ スムースレザー(BS558089 ボルタンブラック/BS550292 ウォルナット)
30,800円(税込)。アッパーはスムースレザー、アウトソールはTPU(サーモウレタン)。インジェクション製法。ヒール約3.5cm。サイズは3〜10(UK表記・22.5〜28.5cm目安)。ベトナム製。サイズ10は記事作成時点で売り切れ。取扱店:GLOBER
商品ページを見る2|Loake。英国の工場の、茶のチェルシー
英国の靴らしいサイドゴアを、手の届く価格で。それがロークです。
1880年にイングランドのノーザンプトンで創業した靴メーカーで、2007年から英国王室御用達。CHATTERLEY(チャタレー)は、グッドイヤーウェルト製法(底を縫い付けて作る、張り替えのきく製法)で作られたチェルシーブーツです。
ソールはダイナイトソール。英国の靴によく使われるラバーの底で、表面の丸い凹凸が地面をつかみます。革靴の顔をしていながら、冬の濡れた路面でも気をつかわずに履ける。幅はロークの標準のFフィッティングで、日本の3E相当とややゆったりしています。
正直に書いておきます。リンク先のブラウンは、記事作成時点でUK4(23.0cm)を除く全サイズが売り切れです。再入荷を待つか、別の販売店を探すかで判断してください。
CHATTERLEY チェルシーブーツ(ブラウン)
39,600円(税込)。本革。グッドイヤーウェルト製法。ダイナイトソール。フィッティングF(3E相当)。サイズはUK4〜9。英国製。記事作成時点でUK4以外は売り切れ。取扱店:CLOZEST
商品ページを見る3|REGAL。凍った道を、スタッドレスのゴムで歩く
雪の降る街で、仕事の日にも履く。それなら、リーガルの329Wがいちばん現実的です。
アッパーは牛革にゴアテックスを組み合わせ、防水と通気を両立しています。ソールは「コロバンショ」。スタッドレスタイヤと同じ系統のゴムを使った底で、凍った路面や雪道で滑りにくく作られています。
それでいて、見た目は低めですっきりしたフォルム。スーツやスラックスに合わせても、雪国の長靴のようには見えません。幅は3Eでゆったりめ、重さは25.5cmの片足で410g。日本製です。
カジュアルな服には少しまじめすぎる顔で、ここは好みが分かれます。色はブラック、ダークブラウン、ブラックスエード。いずれもサイズによって売り切れがあります(記事作成時点)。
防水・耐滑 サイドゴアブーツ 329W
37,400円(税込)。アッパーは牛革/ゴアテックス、アウトソールは合成底(コロバンショ)。ワイズ3E。かかと約4.0cm。410g(25.5cm片足)。サイズは23.5〜27.0cm。日本製。色はブラック・ダークブラウン・ブラックスエード。取扱店:マイスキップ
商品ページを見る4|PADRONE。防水の革を、日本の工場で
防水は欲しい。ただ、ゴアテックスのブーツほど機能の顔はしてほしくない。その間にあるのが、パドローネのEDGAR(エドガー)です。
パドローネは、イタリア語で親方を意味する日本の靴ブランド。EDGARは、クロム鞣しの牛革にスコッチガードの保護剤をかけた、国産の防水ソフトレザーを使っています。表面にはワックス加工。ライニングは豚革です。
形はオーセンティックなサイドゴアで、履き口の高さを程よく抑えてあります。スラックスの裾がかぶっても、ジーンズの裾を少したくし上げても収まる高さです。日本製で、サイズは40〜42の3つ。
在庫は、記事作成時点でダークブラウンの40(25〜25.5cm目安)が1点だけです。ソールは、説明文と写真ではビブラム社のラバーソール(132K)ですが、素材欄には「革」とあります。購入前に販売店に確かめてください。
EDGAR ウォータープルーフ サイドゴアブーツ(PU8054-1130)
35,200円(税込)。アッパーは牛革(防水・WAX加工)、ライニングは豚革。サイズは40・41・42(25〜27.5cm目安)。日本製。色はダークブラウン・キャメル・ブラック(記事作成時点の在庫はダークブラウン40のみ)。取扱店:GEOGRAPHY
商品ページを見る5|SANDERS。細身の革底で、スラックスに合わせる
最後は、いちばんきれいめな一足です。
サンダースは1873年、英国の靴づくりの中心地ノーサンプトンシャーのラシュデンで、サンダース兄弟が創業したメーカー。いまも家族経営で、伝統的なグッドイヤーウェルト製法を守っています。
1864は、細身のシルエットのチェルシーブーツ。アッパーは表面に光沢をのせたポリッシングレザーで、ソールは革(一部ラバー)です。細身で足元がすっきり見えるので、ウールのスラックスの裾に自然に収まります。
そのぶん、雪や雨の日には向きません。冬でも、晴れた日のための一足です。やや大きめの作りで、販売店は普段よりハーフサイズ下を勧めています。色はブラック(1864B)とブラウン(1864T)。
1864 チェルシーブーツ(1864B ブラック/1864T ブラウン)
49,800円(税込)。アッパーはポリッシングレザー、ソールはレザー(一部ラバー)。サイズはUK6.0〜9.0(25.0〜28.0cm目安)。英国製。UK9.0は記事作成時点で両色とも売り切れ。取扱店:クラウド・シューカンパニー
商品ページを見るサイドゴアブーツを長く履くための3点
サイドゴアブーツが傷むのは、たいてい革より先にゴムです。両脇のゴムが伸びきると、かかとが浮き、紐のない靴は足に留まらなくなります。
ゴムを長持ちさせることが、そのままブーツを長持ちさせることになります。革の手入れの基本は「革靴は、月に10分で寿命が変わる」にまとめています。
手入れの3点
- 靴べらを使う プルストラップだけで引っ張り上げると、ゴムとかかとに負担がかかる。履くときは靴べらを使う。
- 熱で乾かさない 雨や雪で濡れたら、新聞紙を詰めて陰干しにする。ストーブやドライヤーの熱は、革もゴムも傷める。
- シューキーパーを入れる 脱いだら木のシューキーパーを入れる。甲の形が保たれ、履き口が開いたままにならない。
まとめ:冬に何を歩くかで選ぶ
最初の一足なら、ブランドストーンのCLASSICS。英国の靴を手頃にというならローク。雪の日も仕事に履くなら、リーガルの329W。機能の顔をさせずに防水を取るなら、パドローネのEDGAR。スラックスに合わせるなら、サンダースの1864。
紐のない靴は、気軽に見えて、選び方がそのまま出ます。冬にどんな道を歩くかを先に決めれば、一足に絞れます。
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※掲載している情報は記事公開時点のものです。価格・在庫・サイズ展開は変更となる場合があります。最新情報は各販売ページでご確認ください。


















WARDROBE LAB編集部のひとこと
サイドゴアブーツのサイズは、夕方に合わせてください。
足は一日のうちに少しむくみます。朝にちょうどいい靴は、夕方にはきつくなる。紐の靴なら緩めれば済みますが、サイドゴアには逃げ場がありません。
試すときは、冬に履く厚さの靴下で。それだけで、買ってからの失敗がひとつ減ります。